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放浪息子

 志村貴子の漫画は結構好きだったりする。
『敷居の住人』も持ってるし、エロティクスFから出た『どうにかなる日々』の1、2巻も持ってるし。
 今、『放浪息子』と平行して連載されている青い花(エロティクスF連載)も買っていたりする。
 エロティクスFという漫画はエロ漫画作家として有名な山本直樹がスーパーアドバイザーとして監を行っているリビドー漫画誌ではあるが、『青い花』がエロ漫画という事は無い。
 実はこの作品の魅力について書くのは非常に難しい。
 絵が好みというのは確かにある。
 でも、それ以外の魅力を見つける事ができずにレビューを今まで書く事は無かった。
 かといってストーリが特殊だったり、世界観がすばらしかったりする事も無い。
 女の子になりたい男の子・二鳥修一は、転校先の小学校で、背が高くてかっこいい女の子高槻よしのと出会う。最初は女の子になりたいという気持ちを隠し通していた修一だったが、クラスメイトの千葉さおりに偶然女装しているところを見られてしまう。かねてから修一に好意を持っていたさおりは、それ以来彼を積極的に女装させたがるようになり、誕生日にワンピースを贈る。
 ある日、遊びに来たよしのに部屋に置いてあったワンピースを発見されてしまい、修一は困惑する。だが、よしのもまた「男の子になりたい女の子」であり、時折学ランを着て遠くの街へ出ているのだった。お互いの秘密を知った2人は、修一がセーラー服を、よしのが学ランを着て、遠くの街で遊ぶことになる。
 2人は成長による体の変化に悩み、周囲とのすれ違いに傷つきながらも、自分の生き方を模索していく…


 これはWikipediaに載っている放浪息子のあらすじで、このあらすじを読むと結構深刻そうな漫画に見えるが、そういう事も無く話は結構ゆったり進んでいく。
 敷居の住人も同じく、ゆるい漫画で結構魅力については書く事が難しい。

 何が上手いのか分かるのかは、コミック☆星新一午後の恐竜の「生活維持省」だった。
 抽象的に書くと、非常に物語を料理するのが上手い。
 「生活維持省」に関しては、天下のNHK(アニメを作らせたら凄い)が映像化を行ったが、やはり志村貴子の「生活維持省」程完成度は高くないと感じた。
 落とし方が志村貴子の方が巧いのだと思う。

 コマ割が上手いというのがある。
『ぼくらの』、『なるたる』の鬼頭莫宏も志村貴子のコマ割を絶賛している。
 間が上手い。
 時間を決められたアニメなどの動画作品でなら分かるが、漫画の間とは何ぞやといわれると非常に困る。

 まー、何にせよ見せ方が上手い。
 キャッチフレーズを付けるならポストあだち充かな。
 実は漫画において見せ方というのは非常に重要な事だと思う。

 動画作品なんかで例えるなら、タッチで上杉和也が死んで南が泣くシーンなんかだと思う。
 泣き声は聞こえず、絵のみで表現したおかげでタッチの名シーン入り。
あれが声付きだったら相当違った印象だったと思う。

 海街diaryの1巻ですずが泣くシーンなんかでも、泣き声は無く、蝉の声のみを描いて表現されている。
 表現が上手い人は、ひょっとしたら鳴き声を書かないものなのかもしれない。


 そんなこんなで、放浪息子はどうって事無い話を上手く料理した作品であると思う。

 俺はこの人の水彩画は結構好きで、描くキャラも結構好き。
 やっぱ絵が好きってのもあるかなー。(笑)

 今現在8巻まで出ていて、あえて評価するなら星4つかな。
 一番好きな作品は『生活維持省』だったりするんだけど。

 評価 ★★★★
 
放浪息子 8 (BEAM COMIX)放浪息子 8 (BEAM COMIX)
(2008/10/25)
志村 貴子

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テーマ : 漫画の感想 - ジャンル : アニメ・コミック

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