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預言者ピッピ(1)

俺も参加させてもらったこすヨメというイベントの他の参加者さんのBLOGを拝見させてもらった。

マンガソムリエ煉獄編さんの所で、思い出のエマノンをうっかり忘れていた事を思い出した。(5位以内に入るかも)
その他には預言者ピッピが絶賛されていた。
2007年の作品も含むなら預言者ピッピが一位だと書かれていた。
実はこの作品は以前に読んでいたが、それ程凄いとは感じなかった。
再読してみた。
絵柄が好みでは無いのでモチベーションが低いという事もあったのかもしれないけど、この作品の凄さを読み逃すとはいかに過去の俺が莫迦だったか痛感してしまった。

真剣に漫画を読んでる人達のBLOGを読むと再発見があると痛感した。

あらすじとしてはまとめるなら

人間達は地震予測の為にヒューマン型スーパーコンピューターピッピを作る。
ピッピは条件から正確に結果を割り出すことができる。
地震予測の為に最新の情報が入り、その条件から計算された地震予測はことごとく的中する。
ところが、ある事件によりピッピは活動を停止してしまう。
活動停止の波紋により、功を焦ったプロジェクトチームの1人が、地震予測のみに限定した能力を解除し、全ての予測を可能にしてしまう。
地球の全ての事を予測可能になったピッピは恐るべき予言をする。

となる。
一巻では予測を告げられた所で終了となる。
ピッピの予測では、人間の無意識というものすらも考慮に入れられていて、卵を持っている人間が何秒後に卵を落とすか正確に算出する事すらできる。

ピッピの予言は正確に当たってしまう。

正確に当たってしまうという事は、既に色々な条件により未来は決まっていて変える事ができないという事だ。

じゃー、人間によって絶望的で理不尽な予測がされたらどうなるのだろう?
それは知っていた方が良いのか?知らない方が良いのか?というのが物語りの主軸となっていくと予測。

ピッピは物凄い予測能力を持ち、タミオを作った事により自我を持ってしまった。

超知能をひょんな事から得た人間が暴走する話があるけど、ピッピの場合は元がロボットなだけにちょっと冷たい感じがして怖い。

タミオが死ぬ場面でもピッピの目も怖い。
地震予測に限定された能力を無力と感じて、ピッピはわざと限定を解除させたのかな?
どんな意思を持ってピッピが予言をしたのかはまだ一巻では分からずじまい。

SF的元ネタとしてはラプラスの悪魔。

もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。

– 『確率の解析的理論』1812年


あらゆる条件を全て計算に入れる事により、未来予測ができてしまうという事。
ラプラスの悪魔は後に否定されてしまうけど(不確定性原理)、その否定の後に間違ってないんじゃないかとアインシュタインがいったりしちゃうから(隠れた変数理論)、結構現実味を帯びちゃったりする理論。


この漫画の場合はラプラスの悪魔を肯定している。
となると、宇宙が生まれたその時から宇宙が終わるまで、起こる事はあらかじめ決まっているという事になる。
詰まる所、人間の意思すらも、要素が複雑過ぎて予測できないだけで、宇宙ができた事から既に決まっていたという事になる。

それを全て予測してしまったらどうなるんだろうね。
絶望した所で、既にその絶望すらも計算の内。

結構難しいSFテーマを誰でも理解できるというのは非常に凄いと思う。
SFテーマだけではなく、ドラマも非常に巧い。

これは文句なしに凄い漫画。
そして次が非常に気になる。
早くしてくれと思う気持ちもあるけど、出てくれれば良い。
ただ、打ち切りとかは勘弁。

こんなの読み逃してるとは……。

評価 ★★★★★ 文句なしの星5つ

量子などの最小単位から計算しちゃうと、物理的に未来を予測するのは無理らしい。計算時間の方が多くかかってしまうとか。最小単位で計算しない誤差ってどんなもんなんだろう。分子レベルですら計算できないと思ったり。いちゃもんみたいだから隠しで。
預言者ピッピ (1)預言者ピッピ (1)
(2007/05/05)
地下沢 中也

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テーマ : 漫画の感想 - ジャンル : アニメ・コミック

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